日本工芸会近畿支部会員紹介

中原 幸治なかはらこうじ [分野]陶芸

備前土の多様性を追求し作陶しています。

岡山で備前焼作家・川端文男氏に師事。

現在、大阪市内に築窯。

備前土を用いた練込作品や工芸・オブジェ作品を製造販売しています。

備前土について。

画像は表土から4mほど掘った採掘現場です。

黒い地層が粘土質で上の地層になるほど小石や鉄分など混じった中間層・表土になっていきます。

私はそれら自然のグラデーションに興味を抱き、自分の作品にできないかと挑戦しています。

焼成について。

備前・信楽・丹波など、産地や土の性質によって焼成方法・窯の構造・期間が異なります。

備前土はキメが細かく粘土質で急な温度変化に弱いため10日程かけてゆっくりと1180~1200°位まで焼き締める必要があります。(窯の規模・狙いによって変わります!)

土を掘り制作することも大事ですが、窯と向き合い炎と対話する時間はとても大切です。

 

作品紹介

  • 備前土練込花器
  • Bone
  • Flame
  • 偽蛙仏騎獅香炉
  • 備前牡丹餅皿
  • 備前土裾濃金彩茶碗

プロフィール

1978
大阪生まれ
2000
奈良芸術短期大学専攻科 修了
2001
岡山県陶芸センター 修了
備前焼作家 川端文男氏に師事
2007
備前焼窯元 金重利陶苑に入社
2012
大阪市に築窯
所属
日本工芸会正会員
日本陶芸美術協会会員

受賞歴

2015
大阪工芸展 平松賞
2016
大阪工芸展 大阪市教育委員会委員長賞
岡山県新進美術家育成「I氏賞」 奨励賞
現在形の陶芸 萩大賞Ⅳ 佳作賞