近畿支部について

私たちについて

公益社団法人日本工芸会は、重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)を中心に伝統工芸作家、技術者等で組織する団体で、
正会員約1,200名が所属しており、全国に9支部あるうちの近畿支部(大阪・京都・滋賀・兵庫・奈良・和歌山)には、
そのうち正会員約190名と準会員・研究会員等合わせて約350名が所属しております。

専門分野別の組織として7部会に分け、(陶芸・染織・漆芸・金工・木竹工・人形・諸工芸)分野毎の研究会を開催。
他にも伝統工芸技術の発展と向上のために活動し、近畿地方に根差した記録保存や、次世代への文化継承、技術継承等を行うなど
無形文化財(工芸技術)の保存・伝承及び公開に関する事業を推し進めております。

事業内容

伝統工芸技術の調査研究
近畿在住の日本工芸会正会員を中心に技法、材料等に関わる様々な調査を行いその成果を「工芸の博物誌」(淡交社)や「美しいものを作りたい(冊子)」など多くの書籍を編集。また京都府、大阪府の教育委員会の協力のもと「現代に生きる伝統工芸」DVD等の作製に協力してきました。
「現代に生きる伝統工芸」においては工芸会正会員の制作現場に密着し、物づくりの技と共にその作り手の姿勢や人となりも含めた、重要な資料として多くの工芸愛好家に工芸の手引きとして評価を受けております。
伝統工芸の次世代への発信
毎年の日本伝統工芸近畿展や日本伝統工芸展(全国展)の時期を中心に各地の小学校や高校に体験授業(ワークショップ)等を行い工芸文化の発信と文化の大切さを伝える活動を続けております。また、展覧会場では希望する美術系学校(高校・専門学校・大学)などの学生に現役の工芸作家として作品解説などを行い、後進の育成にも前向きに取り組んでおります。
また展覧会への一般来場者にも会期中、列品解説やギャラリートークなどを行い、作品の紹介だけではなく作り手と使い手の顔がつながる関係も大切に育てていくべく努めております。
展覧会、講演会等の開催
日本伝統工芸近畿展(毎年4~5月)を主催し近畿在住の多くの工芸作家、創り出される作品、その技を紹介しております。
その作品水準は日本の工芸を牽引するものであり、重要無形文化財保持者(いわゆる人間国宝)を筆頭に沢山の応募作品の中から厳正な鑑査・審査を経た作品が展覧されております。
またその応募には広く門戸を開いており、作家を目指す多くの若き工芸家にとって登竜門としての役割も担っております。
工芸技法の研究と研修
会員の保持する技法や工芸に対する取り組みなど作品制作を通じて相互に情報交換を行っております。各部会によりそれぞれに適した研究、研修方法が考えられ、デザイン研究、技法伝承、見学会など多岐にわたります。また、重要無形文化財保持者の方々と、ひざを交えてお話しする機会など、近畿支部ならではの取り組みを積極的に行っています。

これからの世代へ

日本工芸会近畿支部では「伝統はつねに現在する」という言葉を 展覧会趣旨の重要なキーワードとして掲げております。
我々は、工芸作品を通じて先輩から受け継いだものを次の世代に伝えることができると信じ、毎日の制作活動に取り組んでいます。

  • 作品・作家を探す
  • 展示会情報